6月22日付、繊研新聞コラムです。
縫物大好きスズメさん。でも、下手。
我が家のミシンは、ニットを縫ってから糸調節がおかしくなって、雑巾すらまともに縫えない状態になり、そのまま押し入れの迷宮に。修理に出そうと思って15年以上経過。
ワタクシ世代は家庭科でミシンを習うので縫物をする人、割と多い。自分の着る服を縫う友達もいた。
小劇場で演劇をしていた先輩に頼まれて「成金のガウン」というお題で、衣装を縫ったこともあった。ナイロン製でペパーミントグリーン地にピンクのペイズリーという、魅惑的な生地を手に入れガウンを縫った。成金感ハンパなかった。
だが、アレはあかんね。
芝居を観るより、自分の縫った衣装が気になって気になって、まともにお芝居観ることが出来なかった、ちょっぴりしょっぱいことを思いだしたわよ。
あ、ワタクシが所属していた小劇場時代にも、先輩に「下品なブラウス」というお題を出されて、ブラウスを縫ったことも思い出したわ。黒のサテンに生地に金色テープでパイピングしてレッグオブマトンスリーブの袖付け。襟にレースを縫い付け、ゴージャス。
でさ、ブラウスとか縫う人間にとって直線縫いの雑巾なんかはお金を出して買うなんて考えられない。
でも、雑巾、100均でフツーに売ってるね。もう、買っちゃうよ、雑巾。
今は、家庭科の教科書の服飾のページには「コーディネート」という項目が当たり前にあり、服は作るのではなく買うものに。
ユザワヤなんか行くと、わお~、ってクラフトマンシップに火がついちゃうね。
こう、何だかな、縫物って無心になれて良いよね。
無心にミシン。
孫の保育園グッズ、縫うのを楽しみにしているBBA。
↓漫画も読んでね。