10月22日付け繊研新聞コラム。
なんかね、流行はほんと、病のように繰り返すね。
だけれども、その時代のまんまじゃなく、今を生きる時代の感性も取り入れながら、新しい昭和のデザインを若い世代は愛でてるね。
私世代が思う昭和のデザインて、なんか、デザイン過剰。高度成長期の昭和ね。
だから、シンプルで無機質なクールなデザインが素敵と思ったのが、私世代。
昭和も終盤の頃。ちょうど、バブル世代。黒い家具、黒い家電、スクエアな形が流行った。
音楽もレコードで聴いていたのが、いきなりデジタルの走りであるCDに取って代わった時代。
今や普通と言えば、データ配信で音楽を聴く時代。
だが、なんだ今、若い世代にアナログのレコードが大人気だとか。びっくり。
レコード売り上げ、伸びてるんだってね。
デジタルの音って、データを軽くするために色んな音を省いている。
アナログの雑多な音は聴きようによっては、ふくよかな音色だ。
デザインも音も、全ての物事がシンプルでそぎ落とされた結果、みんな飽きちゃったのか。もうちょっと、ごちゃごちゃ、してても楽しいね、って。
で、いやいや、あの、雑多なデザイン、音、目新しいじゃん。
人というのは、何とも飽きっぽい、ね。
まあ、10年スパンで、みんな何かに飽きて、何かを求めてるね。
流行は繰り返される。
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