4月30日付け繊研新聞コラム、ひと月遅れで転載。
そもそも、アウトドアワーカーの商品を作り続けてきたワークマン。
屋根のない所にいる人の気持ちに寄り添える商品を作るための、ノウハウの蓄積がある。
そして、安価。
色んなメーカーがランドセル市場に参入してきているんだけれど、軽量が売りの布ランドセルも、それはそれはブランドの価値だったり開発費だったり様々な理由で割と高額。
でも、ワークマン、低価格の企業姿勢。
ランドセルは子どもの成長を祝う喜ばしいアイテムだから、ジジババも父母も張り切るので、高額でも売れてきた。
ところがさ、何だこの国の税金と社会保障費の高さは。
働けど働けど、国が47%以上持って行くじゃないか。ほぼ半分徴収される民。
五公五民は江戸時代だと、一揆レベルのこのご時世。
みんな、一揆は起こさず生活を工夫して暮らしている。
これから子どもにお金がかかるのに、ランドセルに大金を掛けたくない人はいっぱいいる。
だから、こういう商品は間違いなく売れる。
安いから良いとかではなく、安すぎるとどこかで誰かが泣いているから、このワークマンの8800円ランドセル、ぎりぎりなんだと思う。カラーも一つ。ぎりぎり。
ワークマンの担当の方に「4年後に小学生になる孫に買います」って、つい言っちゃったぐらい魅力的。
安かろう悪かろうは、今は昔。