繊研新聞、5月26日付けコラム。
喜多桐スズメの沼からトレンド。2回目は韓国ドラマ沼。
韓国ドラマです。ほんと、好きな人めっちゃ多い。私も大好き。
で、冬のソナタのヨン様ブームの頃、韓ドラの雑な作りに怒る人々の気持ちもよーっく知っております。雑と言っては失礼なんだけど、リアルを求める人にとっては雑な分類。
20年前の韓国ドラマ、バンバン車に轢かれる、都合が悪くなると記憶喪失になる、など突っ込みどころ満載だったんだけど、これ、日本で言うと東海テレビの昼ドラじゃね?ってぐらい、荒唐無稽で面白かった。面白い勝ちじゃん。演技の上手い美男美女が面白いドラマやってんだから、みんな夢中になって当然じゃん。
で、現在、そこに国家が総力をあげて才能と金をぶち込んだ結果が出てる。面白くないはずがない。金大中大統領は1998年に自らを「文化大統領」宣言をした。本当だよ。
そもそも文化産業政策っていう、芸術・メディアコンテンツを国の基幹産業のひとつにする経済政策はフランスなどヨーロッパが力を入れている。
だから、我が国のおそまつな文化事業政策には、涙がこぼれる。
クリエーターや実際に仕事をするプレーヤーのギャラがおそろしく安い、我が国。