ファッションfashion モードmode

キタキリだから、ファッション・トレンドまわりをゆるっと語る。

日本初のハンバーガーチェーン、ドムドムバーガーは生き残る。

繊研新聞7月25日付けの繊研教室、キタキリのコラム。

生活空間に「ダイエー」のあった昭和の方はみんな知ってる、ドムドムバーガー。

幼き頃、ハンバーガーはおしゃれでハイカラな食べ物だった。

ワタクシの暮らす大阪でマクドナルドの進出は遅かったように思う。

粉モン文化の大阪。いたる所に安くて美味しい元祖ファストフード、粉モンのお店がある。大阪人はたこ焼き・お好み焼で身体が出来上がっていると言っても過言ではない。

で、ようやく、マクドナルドが街に進出してきて子どもたちは色めき立った。ナウい、と。

マクドナルドより早かった、ダイエーのインショップ、ドムドムバーガー。

お買い物の帰りに親に連れて行ってもらって、ドムドムバーガーを美味しく頂いた幼き頃。パテは甘辛くて、紅生姜が効いていて、美味しかった。日本人好みの味だ。

美味しかったが、自信のなさゆえに最新の流行が正義と断定する幼き頃の思考回路に、マクドナルドのバーガー・イン・ピクルスがオシャレでハイカラな食べ物であると操作されていたのだ。食べたこともないくせにバーベキューな味ってこうなんだと、ナウく思った。

で、挟まってるピクルスもなんかオシャレ。紅生姜、ダサ~、って思った幼い日の自分がダサい。

ハンバーガーが目新しくもなんともなくなった令和の時代。大体のハンバーガーは美味しい。パン、野菜、肉、パン。旨いに決まってるじゃないか。

 

ダイエーが破綻するなんてあの頃思わなかった。

ダイエーの衰退とともに店舗数を減らしたのだろうと思っていいのだろうか、ドムドムバーガー。

経営が何度か変わって、社史が残っていなくて詳しいことがわからないそうだ。「失われたドムドム40年の歴史」も、ずいぶん話題になった。

商売って大変だね。で、ダイエー・インショップ含め各地にドムドムバーガーも最盛期は400店舗あったそうだ。

現在は27店舗だが、生き残っている。すげー。

ちなみに現在マクドナルドは2900店舗以上だよ。もう、黒船スゲー。

 

2018年にドムドムバーガーの社長に就任した藤崎忍さんはワタクシと同じ世代だ。

大いに話題になった方で、色々記事を読ませて頂くと、とっても謙虚なお人柄でアイデアマンだなぁと、尊敬するばかり。絶滅危惧種とまで揶揄されたドムドムバーガーを立て直したすごいお方。

 

で、ワタクシが行ったドムドムバーガー銀座店は他のドムドムとは違って、ちょっと銀座仕様で銀座プライス。他の店舗では期間限定だった「丸ごとカニバーガー」常時メニューにあるとのことで行きました、銀座店。

 

頼んだ「丸ごとカニバーガー」に山盛りポテトと「ガリ」が付いて来てびっくりしたよ!

ガリ、生姜の甘酢漬け。

そう、ドムドムのスピリッツは「紅生姜」だと思っているので、めちゃ嬉しかったよ。「ガリ」の存在が。

 

今や、ドムドムは売り上げの10%近くを「グッズ」で稼いでいて「どむぞうくん」のぬいぐるみは大人気だ。

博品館とコラボしたどむぞうくんの「博・ひろし」をドムドムのネットショップでポチりそうになったけど、こらえた。いや、待てよ、ワタクシは「ひろし」でなく「ひろじ」がほしい。語尾の「し」に濁点がほしいのだ。

 

やり取りしていたドムドム広報さんに「エレカシとコラボを希望します」ってメール投げちゃったよ。仕事に私情を挟むワタクシ。

なにしろ、ドムドムバーガー赤羽店がエレカシファンの聖地化されているタイミング。赤羽店限定のどむぞうくんがエレカシファンの間で大騒ぎになっていたのをTwitterで目撃したのだ。

エレカシファンは象を見ると財布の紐が緩むんだよ。ワタクシもそう。象グッズばっかり買ってる。なんか、ばか。

 

ドムドム広報さんもエレカシファンの赤羽店お祭り騒ぎを知っていて「エレカシとのコラボ、いつか実現させたいです!」と、お返事を下さった。

で、その日が来ることを願って、どむぞうくん、ひろしの購入を我慢することに。どむぞうくんひろじが手に入ったとき、ひろしの立場がなくなるじゃないかと、憂いた。

実現したら、どむぞうくん4体だ。

どむひろじ・ブラック、どむ石くん・ピンク&イエロー、どむトミー・ベージュ、ドムせいちゃん・緑、とワタクシの頭の中でメンバーのカラーリングが出来上がっている。

3年足らずのファンのカラーリングに対し長いファンの方々のダメ出しが入りそうだけど。

なんか妄想が暴走して、おかしなくらい楽しい仕事だったのでありました。

 

 

www.suzume-kitakiri.com

当ブログのイラストコラム及び漫画は繊研新聞社の許可を得て転載しており、第三者が作者と繊研新聞社の許可を得ず、イラスト・漫画を複製・コピーして他の媒体に使用することを固く禁じます。