繊研新聞10月29日付けコラムです。
痛いバッグ「痛バ」。
オタクとはそもそも40年ほど前、漫画・アニメファンに対する蔑称だったが、時と共に、好きなことを極めた人をオタクと呼ぶようになった。
言葉の持つ意味は時代とともに移り変わるが、遍歴の過程に納得できる理由も存在するので違和感がない。
「漫画・アニメ」ファンが世界にも増大し、クールだぜ、日本ってクールじゃん!と、認められてしまったので、オタクという言葉が蔑称から敬称へと変質した。
敬称はみんな使いたがるので、あらゆる分野で極めた人をオタク、と呼ぶようになりましたとさ。
でだ、つい先日、羽田空港に向かう電車の中で身長2メートルはあろう、外国人の亀仙人を目撃したよ。アメリカの方かしら。
ドラゴンボールの亀仙人ね。ドラゴンボールの衣装を身に着け、リアルに亀仙人のお髭の長さ。スーツケースとバッグがドラゴンボールアイテムでびっちりだ。痛い痛い、熱い熱い。
ドラゴンボールへ熱い思いが伝わってくる。やけどしそうだった。
物価高でみんな生活がキツキツの時代に「オタク消費」は衰えない。
好きなこと・モノにお金を使うのは使った以上の何かを手に入れる、生命維持費なんだろうね。
明日も好きなことで熱くなって、幸せに生きのびましょうね。