7月22日付の繊研新聞カルチャーのコラムです。
コロナ禍で今まで必要だったものが要らなくなったりと、生活が激変しました。
家で仕事している私でも、お出かけの時はお化粧して出かけていたのですが、マスク生活になって、ファンデーションを辞めました。マスクに付くし、外した時に頬にくっきり跡ができるので、もういいか、って。当然、口紅も塗りません。
アイメイクだけで充分。
ウチの近所に住んでる友人は、リモート会議でモニター映えするよう、メークを濃い目にしていたそうです。
で、外出時はマスク。しばらくして「うわ、いつの間にめっちゃメイクが濃くなってるじゃん」と、気づいたそうです。が、時すでに遅し。一度濃くすると以前どうだったかわかんなくなって、まあいいやリモート映えもするしと、濃いまま。
繊研新聞のコラムには『ニカブ』姿のイスラム女性のアイメイクが濃いと描きました。
そもそも、制約の多い中で普段から生活してるイスラム女子。
制約が多くても、人はおしゃれしたい生き物なのでどんどん濃くなるようです。
マスク着用の制約がある生活の中、百貨店がトータルコーディネートでマスクをファッションに取り入れ提案してきています。おしゃれで素敵です。
ですが、外出時におしゃれな布マスクをしている人を、たまぁに見かけますが、さほど多くはないし、特にコーディネートというわけでもない。ほとんどの人が、サージカルマスク。布マスクも白かグレー。若者はたまに黒。
おしゃれな人が集まる街に出かけても、見ない、マスクとコーデしてる人。これから、増えていくとも思えない。
日本人特有の同調圧力がおしゃれしたい気持ちにブレーキをかけてる。
こんなときに、不謹慎。まあ、派手なマスク付けちゃって。とか、誰も言ってないのに、言われたらどうしよう。という、勝手な思い込み。
いっそのこと、マスクも裏地を派手にした方が、日本人にウケるんじゃないか?
江戸時代には身分で着るものを決められていた日本人。地味な着物しか着ることを許されなかった庶民は、裏地でおしゃれを楽しんでいました。
太平洋戦争のときも、おしゃれは敵視されたけど、おしゃれしたい人々はこっそり楽しんでいましたね。
見えない所でおしゃれする遺伝子があるんじゃないか?日本人ってば。